東京新聞の茨城県ひたちなか市でカラス肉の刺身を食べて「究極のジビエ」と評価したコラムが大炎上しています。
そもそも茨城県ひたちなか市ではカラス肉を食べる文化があるのは本当なのでしょうか?
ネット上では茨城県民が「そんな文化知らない」と憤慨していますが、Wikipediaを調べると確かにあった…?
さらに気になるのはカラス肉の味ですよね。
一見すると「絶対まずいでしょ」と思うでしょうが、意見は十人十色?
また、鶏肉の刺身は食中毒リスクが高いから危険だと有名ですがカラス肉はどうなんでしょうか?
そこで今回は、
- ひたちなか市はカラス肉を本当に食べてる?
- カラス肉の味はまずい?
- カラス肉の生食は絶対NG?
についてお送りします。
ひたちなか市はカラス肉を本当に食べてる?
東京新聞コラムが話題にとり上げたカラス肉の刺身が大きな話題になっています。
コラムでは茨城県ひたちなか市にはもともとカラス肉を食べる文化があると書かれていますが、果たして本当なのでしょうか?
コラムが掲載されたのは、2023年3月7日付ウェブ版の首都圏ニュースだ。「突撃イバラキ」のシリーズとして、「カラス肉の生食文化 究極のジビエに挑戦」と題して記事になった。
引用:ヤフーニュース掲載 ひたちなか市でカラス肉を食べたコラム
ひたちなか市はカラス肉を食べる文化があった
結論、茨城県ひたちなか市では、戦後間もなくからカラス肉を食用で食べている文化があります。
地域の人たちが特産品にできないかと研究をすすめていたこともあるようです。
朝日新聞が2014年に報じたところでは、茨城県の一部地域では、太平洋戦争が終わったあたりから、カラスの胸肉を生食(刺身)してきた経緯がら存続しており、特産品に推す声もある
しかし、あくまで「特産品にしようと研究を進めていた」とあるので普段から食されているものではない雰囲気を感じますね。
ひたちなか市はカラス肉をみんなが食べるわけではない?
茨城県ひたちなか市では戦後間もなくからカラス肉を食用で食べている文化があったとされていますが、常用食として用いられていたわけではないようです。
むしろ知らない人がほとんどのようで、ネット上では「茨城県民だけどそんな文化知らない!」と偏向報道だと炎上しています。
茨城で生まれ育ったけど、カラス肉の生食文化なんて聞いたことがない。極々一部の家庭でやってる特殊な事例なんじゃないのかな。ひたちなか市なんて、そんな山奥でもないし、国営海浜公園があって都市部に近いのに、カラスをワザワザ捕って食べる必要性がない。関東北部だからって雑にイジるなよ。
— ときちく🎥恒志堂の映像監督🎬 (@T0K1CH1KU) March 8, 2023
茨城県民はカラス肉を食う習慣があるとかいうデマを流した東京新聞。
県民として許せる内容ではない。 https://t.co/2TIrEJI8qA— broughsperior (@broughsperior1) March 9, 2023
茨城南部育ちだけど、カラス肉は聞いたことない
高度成長期にスズメを捕まえて焼き鳥屋に売って小遣い稼ぎをしてたとは聞いたことあるけど、ちゃんと焼き鳥にしてるし— voidrex (@voidrex___) March 8, 2023
カラス肉の味はまずい?
茨城県ひたちなか市はカラス肉を食用で食べている文化があると東京新聞のコラムではありますが、そもそもカラス肉って味はどうなのか調べてみたところ、さまざま意見がありました。
- 東京農業大学の名誉教授「まずい」と定義
- 帯広畜産大学畜産科学科教授・関川三男助さん「食感や味は鶏の胸肉に似てる」
- フランス料理人である藤木徳彦さん「高級食材のシギのようで大変美味だ」
- カラス研究第一人者の東大教授「お世辞にもあんまり美味しくない」
カラス肉の味はまずい?①東京農業大学の名誉教授「まずい」
茨城県ひたちなか市で食用で食べられていると話題になったカラス肉。
東京農業大学名誉教授の小泉武夫さんは「まずい」ものばかりを集めた著書『不味い』で茨城県で食べたカラス肉を掲載しているようです。
東京農大の小泉武夫名誉教授が自分で食って「これはまずい」と思ったものだけをまとめた本があって、そこに茨城で食べたカラス肉があった。
線香の臭いがしてまずい…って確か書いてたはず。
自分は東京新聞よりそっちを信じる。
たしかに新聞社の人間の意見よりも、農業大学の名誉教授の先生の意見の方が納得できますよね。
カラス肉の味はまずい?②帯広畜産大学畜産科学科教授「鶏の胸肉に似てる」
茨城県ひたちなか市で食用で食べられていると話題になったカラス肉。
帯広畜産大学畜産科学科教授の関川三男助さんは「食感や味は鶏の胸肉に似てる」と話しています。
カラスの胸肉は、鯨肉にも豊富に含まれる色素のミオグロビンが多く、赤みが強いのが特徴。食感や味は鶏の胸肉に似ており、学生に食べさせたところ、評判も上々だった。また、関川の報告によると、カラスの肉に残留した重金属や農薬などもなく、微生物検査においても問題がなかったために、食肉としての安全性も認められると評価している。
関川三男助さんはカラスの食用化を探る研究を進めている大学教授。
カラス肉を学生に食べさせても「評判は良かった」と語っているそうですが、真相はわかりません。
「まずい」と言えなかった可能性も無くはないかもですね。
カラス肉の味はまずい?①フランス料理人「想像以上に美味」
茨城県ひたちなか市で食用で食べられていると話題になったカラス肉。
フランス料理人である藤木徳彦さんは古いフランス料理の本に「カラスの肉は意外に、高級食材のシギなどと共に大変美味だ」と書かれていることから自身のお店でカラス肉を提供。
「味は想像以上に美味である」と評価しています。
引用:ヤフーニュース掲載 カラス肉について
有害鳥獣の対策や食肉利用を考える日本ジビエ振興協議会の代表を務める長野県茅野市のフランス料理人である藤木徳彦は、自身の店でカラス料理を提供してカラス肉の普及を呼びかけた。
藤木の店では、客が安心して食べられるように山で暮らしていて天然の餌や果実を食べているハシボソガラスの肉を用いていた。味は想像以上に美味であると評価されている
フランス料理ってカタツムリやカエルを「美味しい」と食べたりするので、捉え方によってはゲテモノ志向な一面もありますよね。
フランス人からしたらカラスは「まずい」という認識はないのかもしれません。
カラス肉の味はまずい?④カラス研究第一人者「あんまり美味しくない」
茨城県ひたちなか市で食用で食べられていると話題になったカラス肉。
カラス研究の第一人者で、東京大学総合研究博物館特任准教授の松原始さんは実際にカラス肉を食した感想は、「お世辞にもあんまりおいしいものではありません」とのことです。
引用:ヤフーニュース掲載 カラス研究第一人者が語るカラス肉の味
噛み応えはハツ、匂いは血抜きに失敗したレバー、味は脂のない固い牛肉のような感じで、ミオグロビンの含有量が多いため焼けば焼くほどレバーのような風味が濃くなる。お世辞にもあんまりおいしいものではありません。
引用:ヤフーニュース掲載 カラス研究第一人者が語るカラス肉の味
「お世辞にも美味しくない=まずい」
ということでしょうね。
カラス肉の生食は絶対NG?
茨城県ひたちなか市でカラス肉を刺身で食べたという東京新聞のコラムが大炎上しています。
そもそも、カラス肉以前に鶏肉を刺身で食すのはかなり危険なこと。
食中毒などのまずい事態を引き起こしかねないので、刺身などの生食は控えて欲しいと訴えています。
茨城県の生活衛生課に後で取材すると、禁止ではないものの、食中毒のリスクが高いので控えてほしいと言われたとも書いた。カラス料理研究家の本でも、生食は絶対に止めてとの記述を確認した
引用:ヤフーニュース掲載 ひたちなか市のカラス肉食用
この茨城県ひたちなか市のカラス肉の刺身食用の件で、厚生労働省も注意を呼び掛けています。
【食中毒に注意!#ジビエ はしっかり加熱しよう】
シカ、イノシシ等の野獣やカモ、カラス等の野鳥は病原体を保有している可能性があり、その肉や内臓を生食することは非常に危険です。ジビエは中心部までしっかり加熱して食べましょう。#シカ#イノシシ#カモ#カラスhttps://t.co/qw2xGcEu3w pic.twitter.com/8ut2DiyZGa
— 厚生労働省 (@MHLWitter) March 8, 2023
生食はかなりまずいようなので、たとえカラス肉を食す機会があっても生は絶対にやめましょう!
まとめ
今回は「ひたちなか市はカラス肉を本当に食べてる?味はまずいし生食は絶対NG?」と題してお送りしました。
茨城県ひたちなか市でカラス肉の刺身を食べた東京新聞のコラムが大炎上してます。
茨城県でゃ戦後間もなくからカラス肉を食べる文化はあったとWikipediaにも書かれています。
しかしネット上では茨城県民が「そんな文化知らない」「初めて知った」「茨城県をバカにしている」と憤慨しています。
とはいえ、カラス肉の味はどうなのか気になって調べたところ十人十色の意見でした。
今回の」東京新聞のコラム大炎上を受け、厚生労働省はジビエの生食はNGとSNS上で警告メッセージを発信していますので刺身などの生食は控えましょう。