2022年1月27日追記:日本人女性のルイ敬子さんの安否が確認!詳細情報を追加。
1月16日へ日付が変わったとたんに鳴り響いた緊急速報に皆さんも驚いたのではないでしょうか?
1月15日の午後1時10分ごろ、南太平洋のトンガ王国の首都ヌクアロファから北に65キロほど離れた場所にあるフンガトンガ・フンガハアパイ火山が2回にわたって大規模な噴火を起こしました。

遠く離れた日本国内でも、未明に鳴り響いた緊急速報で津波被害から身を守るために避難所へ避難して夜を明かした方も多かったそうです。
そこで今回は、
- トンガ王国で起きた火山噴火の概要は?
- トンガの在留邦人の数は?「なぜそこに日本人」にテレビ出演していた日本人女性の安否は?
- 今回の海底火山噴火による日本への今後の影響は?
についてお送りしていきます。
どうぞ最後までお付き合いください。

トンガ王国で起きた火山噴火の概要は?
噴火した火山名:フンガトンガ・フンガハアパイ火山
噴火場所:首都ヌクアロファから約65キロ沖
噴火規模(推定):火山爆発指数(VEI)は6程度
首都ヌクアロファからフンガ・トンガの位置関係
引用:google map
トンガ王国は170を超える島々で構成されている群島国家で、45の島が有人の島です。
これらの島々全土に津波警報が発令され、SNS上には津波被害の状況や避難する人々の様子が沢山上げられました。
Tsunami videos out of Tonga 🇹🇴 this afternoon following the Volcano Eruption. pic.twitter.com/JTIcEdbpGe
— Jese Tuisinu (@JTuisinu) January 15, 2022
火山噴火による噴煙は上空約20㎞・半径260㎞にも広がり、首都ヌクアロファの海岸には1.2メートルの波が押し寄せました。
隣国などへの津波の波及は、
- バヌアツ:最大2.5メートル
- ニューカレドニア:1.1メートル
- アメリカ領サモア:60センチ
- チリ:1メートル
- 日本(奄美大島 小湊):1.2メートル
と、遠く離れた国々にも海底火山の噴火による津波が波及していきました。
7800キロ離れた日本にも津波が波及してきたことは大変な驚きではなかったでしょうか?
トンガはニュージーランドと結ばれた海底ケーブルを使ってインターネットや国際電話を行っていましたが、今回の火山噴火により海底ケーブルが寸断されてしまいました。
そのため現在トンガ王国との通信手段が途切れているそうです。

そのため、現在被害の把握や安否確認が難航してるようです。
また、国内では大規模な停電も発生しているようです。
トンガの在留邦人の数は?「なぜそこに日本人」にテレビ出演していた日本人女性の安否は?
外務省の情報ではトンガ王国には現在35名の在留邦人がいます。
トンガ王国は日本の皇室とも縁が深く、日本の支援で学校建設がされているようです。
そのため非常に親日国家であり、学校の授業では
- 日本語
- そろばん
- 相撲
などが取り入れられているそうです。
今回の火山噴火で、外務省は現地からの邦人被害は報告がないと発表しています。
しかし、噴火から30時間以上が経過した今もなお現地では電話もネットも使えない状況なので、邦人の詳しい被害状況や負傷者などの情報はわかっていません。
「なぜそこ日本人」に2020年に出演したルイ敬子さん
ルイ敬子さん家族
引用:縁とらんす
2020年の1月に「世界の村で発見!こんなところ日本人」というテレビ番組で、トンガ王国に住む日本人女性のルイ敬子さんのお話が放送されました。
ルイ敬子さんは2010年に元夫(トンガに移住後離婚)のトンガ人ラグビー選手の夫の移籍の関係で岩手県釜石市に移住し、そこで2011年に起こった東日本大震災に被災されています。
約5年釜石市に住んだ後、元夫の引退を機にトンガのババウ島へ移住、紆余曲折を経て現在は4棟のコテージのオーナーをされている傍らにホエールウォッチングのガイドもされているそう。
トンガ人の旦那さんと離婚してもトンガに居続ける理由は、子どもさんの意向を尊重してのことだとテレビ番組で語っていました。
2年前に放送されたばかりで視聴者の記憶にも新しいことから、ネット上では今回の火山噴火でルイ敬子さんの安否を心配する声が上がっています。
しかし、電話やネットが遮断されていることから詳細な情報はわかっていません。
ルイ敬子さんが住んでいるババウ島はどこ?噴火の被害は?
ババウ島は、トンガの首都ヌクアロファがあるガダプ島から275キロ北に位置する40の島々から形成される諸島で、中心地はネイアフです。
ルイ敬子さんの経営されているコテージ「cocokarabeach」は、ネイアフにほど近い場所にあります。

ババウ島は今回噴火したフンガ・トンガからは約200キロ離れているので、首都ヌクアロファよりも津波などの被害は少ないのではないかと予想します。
詳細が分かりましたら随時更新していきます!
ちなみにこちらがルイ敬子さんとお子さんが運営されているYouTubeチャンネルなので、こちらにもしかしたら更新等があるかもしれません!
今回の海底火山噴火による日本への今後の影響は?
心配されていた津波の影響は、1月16日中に全国各地で津波が確認されたものの夕方までには津波注意報はすべて解除されました。
今回噴火したフンガ・トンガは過去の海底火山噴火でできた2つの火山の名前です。
過去にもフンガ・トンガでは度々噴火が起きていて、2014年12~2015年1月にかけて発生した火山噴火では2つの島の間に新たに島ができたそう。
2021年12月ごろから活動が活発になってきているようで、火山活動に詳しい東京工業大学の野上健治教授によると、
噴火が発生した場所の周辺では変色水が広がっていることから今後も火山活動がしばらく続くおそれがある。津波の発生には今後も注意が必要で、特に湾のように入り組んだ地形のところでは津波が高くなるおそれがあるので一層注意が必要だ。
東京工業大学の野上健治教授の見解
引用:NHK公式ページ
とのことなので、引き続きメディア等から発せられる情報には注意する必要がありそうです。
まとめ
今回は「【トンガ王国火山噴火】著名日本人女性の安否は?今後の噴火影響は?」と題しまして、
- トンガ王国で起きた火山噴火の概要は?
- トンガの在留邦人の数は?「なぜそこに日本人」にテレビ出演していた日本人女性の安否は?
- 今回の海底火山噴火による今後の影響は?
についてお送りしましたがいかがでしたでしょうか?
ルイ敬子さんの安否を心配する声はどんどんとSNS上に溢れています。
トンガのニュースで真っ先に思い出したのがこの方。岩手県釜石市で東日本大震災を被災したことをきっかけに、トンガのババウ諸島へ移住。YouTubeでトンガでの暮らしを発信されていたのだけれど、ご無事であってほしい。https://t.co/SIrZ5MjhA5
— なかのけんと (@nakaken0607) January 15, 2022
1日でも早い安否が確認されることを願っています!
そして、今後も引き続きトンガ王国周辺の海底火山の噴火や津波には注視していきたいですね。
それでは今回はここまでとさせていただきます。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
【1/27追記】ルイ敬子さんの安否が確認されました!
朝日新聞の報道によると、21日に朝日新聞記者の衛星電話による取材でルイ敬子さんの無事が確認されました!
ルイ敬子さんは2人の子どもと近くの町へ買い物に行った帰りのボートの上で噴火に遭遇。
まるで大砲を撃たれたようだった
と語っています。
噴火した火山からルイ敬子さんが住むババウ島は約250キロ離れていますが、それでも大きな噴火の衝撃を体感。
東日本大震災での体験から「津波が来るから逃げなければ!」とすぐに海沿いの自宅に戻るのを諦め、高台まで避難して夜を明かしたそうです。
翌日自宅に戻る際には街一面が灰色で火山灰が立ちこめていましたが、ルイ敬子さんの自宅は奇跡的に被害はなかったそうです。
現在ルイ敬子さんの現在の状況、そして危惧されていることは、
- 水道普及率が5割のトンガは雨水を利用している家庭が多く、今回の噴火で雨水タンクが火山灰で被害に遭っている家庭が多くて水不足が懸念される。
- 島の医療体制がぜい弱なので、適切な医療が受けられない可能性が出てくるかもしれない。
- 首都があるトンガタプ島との間では航空機やフェリーの運航が止まっていて、離島まで支援物資が届かないのではないかと懸念。
- 電気の供給が1日に何度も突然止まるので、通信がままならない。
➡現在は島に2台ほどしかない衛星電話で、ニュージーランドなどと通信をして情報を得ている。地域住人同士でその情報を共有している。
今回の噴火で学校の雨水タンクも火山灰をかぶって汚れたため、敬子さんは高圧洗浄機を使って清掃することを計画しているそうで、
気温が高いので、飲み水がなければ脱水症状になる。支援が得られれば、できるだけ洗浄したい
と語っています。
噴火募金支援:VFCP(https://vfcp28.wixsite.com/vfcp-official)