2023年3月28日に京都府亀岡市と京都市を結ぶ保津川(桂川)でおこなわれている「保津川下り」で、船が転覆する事故が起こりました。
事故の状況が徐々に判明し、残念ながら亡くなった船頭さんの名前(田中三郎さん)や、行方不明から亡くなったことが判明した船頭の名前(関雅有さん)等の情報も明らかに。
そこで今回は、
- 【保津川下り事故】船頭(名前:田中三郎)が亡くなる
- 【保津川下り事故】事故原因は?
- 【保津川下り事故】運営会社の名前は?
についてお送りします。
追記:行方不明の船頭と思われる人が見つかる。(詳細はこちら)
【保津川下り事故】船頭(名前:田中三郎)が亡くなる
2023年3月28日に起こった保津川下り事故では、京都府亀岡市に住む51歳の船頭・田中三郎さんが亡くなったと報道がありました。
また、行方不明になっていた船頭歴20年の船頭・関雅有さん(40歳)も30日に事故現場から400m離れた場所で引き上げされました。
28日昼前、亀岡市の通称、保津川で、子ども3人を含む観光客25人と船頭4人の合わせて29人が乗った「保津川下り」の舟1そうが転覆し、全員が一時、川に投げ出されました。
客は全員救助されましたが、この事故で船頭の田中三郎さん(51)が死亡
【保津川下り事故】船頭(名前:田中三郎)が亡くなる
今回の保津川下り事故で亡くなった51歳の船頭(名前:田中三郎)さんは、船頭歴18年のベテランだったそうです。
田中三郎さんのお写真がこちら。
船頭の田中三郎さんは仲間の船頭からも信頼がある人気者の方だっただけに、事故で亡くなられたことが悔やまれます。
「非常に明るいキャラクターで、船頭に好かれる人でした。頭がよくて、組合の中堅どころになってもらっていました。近い将来、運営側に回っていただける人材だと思っていました。性格のいい方で明るくて優しい人だった」
【保津川下り事故】行方不明船頭も亡くなる
2023年3月28日に起こった保津川下り事故では、乗客25人全員の無事が確認されています。
しかし、1名の船頭(名前:田中三郎さん)が心肺停止状態からお亡くなりになったことが判明。
さらに2名の船頭の無事は確認されているものの、残り1名の船頭歴20年の40歳の船頭(名前:関雅有さん)も行方不明とされていましたが、2023年3月30日午前11時ごろに事故発生現場から400mほど下流で発見され、引き上げがされました。
警察と消防はけさ7時ごろから、行方がわからなくなっている船頭の男性(40)の捜索を続けていましたが、消防によりますと、先ほど警察が現場から400メートルほど下流で人を見つけたということです。
30日は京都府警・地元消防局・舟の運営会社「保津川遊船企業組合」の関係者ら、合計約110人態勢で捜索が続いていたとのことです。

関雅有さんの父親も保津川の船頭で、8年前に同様の転落事故で亡くなっているとのこと。
親子で同様の最期を遂げているなんて悲しい運命すぎますね…
【保津川下り事故】事故原因は?
保津川下りで起こった事故は、事故原因は後方で「かじ」をとっていた船頭による舵取りのミスだと報道されています。
亡くなられた船頭(名前:田中三郎さん)は船前方の「さお」役で、現在も行方不明の船頭は田中三郎さんの後部で「かい」の船頭で船を漕いでいました。
【保津川下り事故】”空梶(からかじ)”が原因だった
保津川下りでは、船頭は「さお」「かじ」「かい」の3役に分かれています。
報道によると、事故はまず船の後方で「かじ」を取っていた船頭が舵を空振りする”からかじ”をおこしたことによって船から落下。
亡くなった船頭(田中三郎さん)は船前方で方向を調整する「さお」を持っていて、そのすぐ後ろには舟のこぎ手の「かい」の船頭2名がいました。
「かい」の船頭2名のうち1名の船頭(現在行方不明の方)が「かじ」役の船頭が川に落下したため、代わりにかじを取ろうと舟後方に移動するものの、舟は態勢を整えられずに岩に正面衝突して転覆。
乗客ら25人や船頭が全員保津川に投げ出されたとのことです。

船頭の役割についてはこちらの動画がとてもよくわかりやすいです。
保津川下りの船は、通常の場合、船の舳先の「棹さし」、船を漕ぐ「櫂ひき」、船の後方の「舵もち」の3組で構成されています。(保津川下り曳船の歴史⑥)#保津川下り #保津川 #京都桜 #保津峡 #丹波 #京都観光 #亀岡#船頭 #嵐山 #川に生きる人々#曳舟#綱道#亀岡から嵐山まで#角倉了以#豪商 pic.twitter.com/GKa10eHGMn
— LIVE保津川 (@hozugawakudari) February 25, 2022
保津川下りの船は、通常の場合、船の舳先の「棹さし」、船を漕ぐ「櫂ひき」、船の後方の「舵もち」の3組で構成されています。(保津川下り曳船の歴史⑦)#保津川下り #保津川 #保津峡 #丹波 #京都観光 #亀岡#船頭 #川下り #川に生きる人々#曳舟#綱道#保津峡#亀岡から嵐山まで#角倉了以#豪商 pic.twitter.com/dR7K25eVm3
— LIVE保津川 (@hozugawakudari) March 3, 2022

今回の事故で乗船していた船頭4名は船頭歴9~30年のベテランばかりだったそうです。
なぜ”からかじ”が起こってしまったのか、原因究明が急がれます。
保津川下りとは
保津川下りとは、亀岡市~嵐山(嵯峨)までの約16kmの渓流を、約2時間かけて船で下る人気の観光コースで、世界的に有名な川下りとして年間30万人が訪れる京都の一大観光名所の一つです。
その歴史は古く、明治28年ごろから遊覧船による川下りが行われています。
巨岩をはじめ、囲繞する山々と、しぶきをあげて落流する水、神秘をたたえた鏡のような渕など、変化に富んだ景観は、まさに人の目をとらえて離さない。従って明治の28年頃から、遊船として観光客を乗せた川下りがはじまった。
今回保津川下りで事故が起こった場所は、流れが激しいことで有名な場所(名前:大高瀬付近)で、船頭の技術が試される場所とみられています。
保津川下り事故では船が転覆
今回の保津川下り事故は、船頭の舵取りミスで船が転覆したとのこと。

乗客25人全員は事前に参加の際にとっていた名前等の情報から無事が確認されていて、現在怪我等の負傷状況を確認中とのことです。
実は過去には保津川下りで同様の事故が発生していて、過去の事故原因は雨で増水した川がいつもと状況が違ったためとみられています。
今回も週末に現場付近は雨が降っていたため、増水した川が普段と何かしら違う状況だった可能性もありますね。
平成13年9月、乗客19人と船頭5人が乗った船のへさきが岩に衝突。船は横転し、5人が雨で増水した川に投げ出された。ほかの乗客は岩に避難し、流された5人も自力で岸へ泳ぎ着いたが、船頭と乗客1人が軽傷。乗客1人が持病を悪化させて入院した。
しかし、今日の保津川は状況は悪くなかったとの声も。
「今日は水位も下がり、天候も良かった。みんなベテランで慣れているはずなのになぜ…」と困惑していた。
また詳しいことがわかりましたら追記していきます。
【保津川下り事故】運営会社の名前は?
今回事故が起こった保津川下りの運営は、保津川遊船企業組合という名前の組合が行っています。
所在地 | 〒621-0005 京都府亀岡市保津町下中島2 |
代表理事 | 豊田 知八(計 理事8名) |
船士数(船頭) | 134名 |
船士年齢 | 20歳~75歳(男性のみ) |
船数 | 80隻 冬期船 21隻 |
ホームページ | https://www.hozugawakudari.jp/ |
SNS |

「組合」なので、船頭は全員個人事業主という扱いになっています。
「組合」は、会社ではありません。船頭さんは従業員ではなく個人事業主です。組合は「個人事業主」の集まりです。
船頭さんは違う仕事もしながら、繁忙期に船頭の仕事に入るという状況だそうです。
今回の保津川下り事故で、運営会社はこのようにコメントしています。
保津川遊船企業組合 豊田知八代表理事
「技術的には問題があるとは思えない船頭がやっているということで、我々としては申し訳ない限りでございます。高瀬っていう名前がついてるので、船に当たる波は高いです。気をつなければいけない場所であることは間違いないです」
今回事故で亡くなった船頭の田中三郎さんや、現在行方不明の40代の船頭は保津川遊船企業組合の中では中堅クラスのベテラン。
運営会社も優秀な人材をなくしたことを、かなり悔やんでいると思われます。

なお、当面の間保津川下りは運休されるとのことです。
事故を受け川下り船を運行していた保津川遊船企業組合は当面の間の川下りの運行を取りやめた
また詳しいことがわかりましたら追記していきます。
まとめ
今回は「保津川下り事故|船頭(名前:田中三郎)が亡くなる!事故原因や運営会社は?」と題してお送りしました。
保津川下り事故では乗客25名・船頭2名の無事は確認されましたが、51歳のベテラン船頭(名前:田中三郎)さんがお亡くなりになり、現在も40代の船頭が行方不明とのこと。
事故原因は”空梶(からかじ)”が原因のようで、船の転覆により船頭が流されました。
保津川下りの運営会社の名前は、保津川遊船企業組合です。
また事故の詳しい詳細がわかりましたら追記していきます。